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期間限定オフの小説最終話用ブログ(2008年7月より運営)
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過去の部誌の作品です。
詩物語を小説化したものです、そして驚きの1Pな作品です。
Ⅱ、Ⅲ、Ⅳと続いていきます。
…連載で初完結した作品だけれど、合計4Pしかないのでなんだかなぁ(´ω`)
「仮死」の方は5P目です遅いとか言わないでスズシロの口調が頭を悩ませるんだよ!<…
宿題は残り半分未満です、順調順調。




Non World




光も無い、色も無い…あえて色で表すならば灰色と言えるのだろうか…そんな空の下、
その金髪の少年は立っていた。その少年の身なりはボロボロで、体にも傷が見受けられる。
けれど彼の目は、太陽のような強い光を秘めているようであった。

一つ説明をすると、彼は人間でない。
何処かで建物が崩壊するような音、笑い声の無い今を聞き、彼は苦しそうに顔を歪める。
指先から小さな閃光がバチッと弾けた。


先刻、この世界で天気という事象が無くなった。


それは紛れも無く彼…カミナリのせいだった。
彼はなかなか外へ現れる機会が無く、力を持て余していた。
だから彼は自然を循環する、同じ空にいるアメとカゼをけしかけたのだ。
皆一度に暴れてみないか、と。
2人が暴れまわった時、彼は可視の状態になり、生きとし生ける生き物を凌駕する存在になれた。
彼らは今までにないくらい暴走した。
…自身の力が尽き、地上に堕ちる程に。
彼は堕ちる途中、太陽の光の嘲りを聞いた。
よかったな、とか、ほしがほろぶぞ、とか、おまえたちもほろびるがな、とか。

そう、この天気の無くなった世界はもうすぐ滅びる。
――彼は望んじゃいなかった。
けれど「もうすぐ」であって「すぐに」では無い。
彼はその体を、自身の気持ちを起こす。
――元に戻れたら、と。

指先を空へ向け、黄色い稲妻を走らせた。
まるで誰かに合図したように。
いや、実際合図したのかもしれない。
まずはアメを見つけるんだ。
カゼでもいい。
皆見つかったらとにかく空へ戻る。
そして、俺は皆に謝らなくては。
謝ってすまないんなら、俺という事象を消してくれても構わない。
俺さえいなければ、こんなことにはならなかったのだから。
バチバチ、と体中に電気が駆け巡り、彼は覚悟を決めたのだった。
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HN:
柊葉
性別:
女性
自己紹介:
某高校で文芸部に所属していました自称駄文クリエイター。今さっき命名(←)。オリキャラ好きーです。高校在学中に執筆していた「仮死にとらわれ」という作品の最終話をワケあって連載します、ネットサーフィンで辿り着いた方で1話から読みたいって方がいれば声かけて下さいませ。時々詩や日記や作品解説も。

※個人誌「仮死にとらわれ」は2008年度の作品です、年度の表記を怠ったのを今更ながら後悔;
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