期間限定オフの小説最終話用ブログ(2008年7月より運営)
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あとから考えるとこれって本当話短くしすぎだなぁ、と思います。
1Pはきついんです。
1Pはきついんです。
Non World Ⅱ
灰色の天上。灰色と例えるよりも、色が無いといったほうが合っているだろう。
かつて其処は「空」と呼べるような場所であったはずなのだが。
かつて其処は「空」と呼べるような場所であったはずなのだが。
――重い……。
数時間前まではざわざわと五月蝿かった地上は、今では嘘のようにしんとしている。
その静かな空間のなかで小さく呟いた女性がいた。チカチカと、街灯は女性を照らす。
…今にも倒れそうな、その人を。
その静かな空間のなかで小さく呟いた女性がいた。チカチカと、街灯は女性を照らす。
…今にも倒れそうな、その人を。
女性の、まるで今を鏡のように映した、灰色の柔らかな髪がふわりと動いた。
風のせい、ではない。
あの数時間前の、狂った気象以来風なんて吹いてはいなかった。
女性がとんっ、と近くの建物にもたれかかったからだ。
そのまま女性は下へ座り込み、自身の体をきつく抱きしめる。
風のせい、ではない。
あの数時間前の、狂った気象以来風なんて吹いてはいなかった。
女性がとんっ、と近くの建物にもたれかかったからだ。
そのまま女性は下へ座り込み、自身の体をきつく抱きしめる。
――寒い。
思った瞬間、女性は妙な顔をした。
そして、ふと笑みを醸す。
私が「寒い」なんて思うことが可笑しいことのように。
そして、ふと笑みを醸す。
私が「寒い」なんて思うことが可笑しいことのように。
「ウウウ……!」
女性の耳にうなり声が聞こえた。
ふとその方角に視線をやると、野良犬がいた。ぎらぎらと眼光を放ち、女性へとにじり寄る。
女性は犬相手に、口を開いた。
ふとその方角に視線をやると、野良犬がいた。ぎらぎらと眼光を放ち、女性へとにじり寄る。
女性は犬相手に、口を開いた。
「あなたって賢いのね…。わたしを恨んでいるのでしょう?こんな、世界が世界でないモノに変えてしまったことを」
わたしだけのせい、ってわけじゃないけれど。
犬は反応したように牙を剥き出しにする。
女性は動かない。
元より、逃げ出す体力は無かった。
目を瞑って、あることを女性は悟った。
犬は反応したように牙を剥き出しにする。
女性は動かない。
元より、逃げ出す体力は無かった。
目を瞑って、あることを女性は悟った。
この世界から〝アメ〟という事象が抹消される。
そんな考えを掻き消すように、バチ、と光の軌跡は走った。
女性がうすら目を開けると、そこには―――。
女性がうすら目を開けると、そこには―――。
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柊葉
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自己紹介:
某高校で文芸部に所属していました自称駄文クリエイター。今さっき命名(←)。オリキャラ好きーです。高校在学中に執筆していた「仮死にとらわれ」という作品の最終話をワケあって連載します、ネットサーフィンで辿り着いた方で1話から読みたいって方がいれば声かけて下さいませ。時々詩や日記や作品解説も。
※個人誌「仮死にとらわれ」は2008年度の作品です、年度の表記を怠ったのを今更ながら後悔;
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